どもども!くまたんです🐻
今回は『ドラえもん学②』ということで「のび太」の生き方から人生をより有意義にするコツをご紹介します。
スネ夫編を見ていない方は合わせてどうぞ

「のび太」という生き方
横山泰行著『「のび太」という生き方』(アスコム)を参考に解説していきます。
本書は実際のドラえもんのエピソードをもとに話が進んでいくので子供から大人まで楽しむことができます。
今から読書を始めたい人にとっては打って付けの1冊ですし、読書感想文でも頻繁に使用されているので親御さんには特にオススメです!
野比のび太
みなさんは「野比のび太」と聞いてどんなイメージを持ちますか?
「のろま」「運動神経が悪い」「泣き虫」「いじめられっ子」
いわゆる「ダメのび太」を思い浮かべると思います。
確かにのび太は勉強はクラスで最下位で、スポーツも大の苦手。
学校ではジャイアンやスネ夫といった同級生から常にいじめられています。
また家に帰ってもテストの点数でママから怒られる始末。
まさに何をやっても上手くいかないのが「のび太」であり「ダメのび太」ですよね。
ただ本書では全く逆の考えを主張しています。
実はこの「のび太」想像以上に人生を上手に歩んでいるのではないかと。
考えてみてください。
・毎年公開される「映画ドラえもん」で「のび太」はいつもリーダーシップを発揮している
・どんなにドジで間抜けでも先生やママ、ジャイアン達から決して見放されることはない
・しずかちゃんを人生のパートナーとして迎え入れる
どうですか?
みなさんも「のび太」を見ていて少し助言をしたくなることはあっても腹立たしくなることはないんじゃないでしょうか。
このように、のび太の人生は一見して失敗の連続ですが、のび太は人生の重要な節目においては着実に夢を叶え、負け犬・のび太から勝ち組・のび太に変身している
引用:著者
では、一体どのようにして「ダメのび太」が人生の勝ち組となったのでしょうか。
のび太の成長
「ダメのび太」の成長にはある重要なターニングポイントがあります。
「ドラえもん」との出会いです。
ドラえもんはのび太の人生を変えるべく未来からやってきたネコ型ロボットです。
そして様々な「ひみつ道具」を使用してのび太の未来を変えようとします。
実はこの「ひみつ道具」に大きなメッセージが隠されているんです。
このエピソードをご存知でしょうか?
のび太はひみつ道具「かならずあてる手相セット」を使って最初は手相をぴったり当てていきます。ただ途中から脱線してハズレばかりになります。すると「手相なんか気にしてられない」とひみつ道具を放り出し、自分で頑張っていくと宣言しました。
このように「ひみつ道具」は次々に起こる問題に対して最初は解決策として使用されます。
ただ根本的な解決に繋がることは決してないんです!
つまり「ひみつ道具」のスタンスは「最終的に問題を解決するかはあなた次第」ということです。
だからこそ「のび太」はひみつ道具によって潜在的に眠る問題解決能力を日々磨かれていたんです。
また日頃からひみつ道具を使用して、ジャイアンに立ち向かうことで勝てることはないにせよ「戦う勇気」を徐々に蓄えてきました。
ドラえもんが未来に帰るエピソードありますよね。
あの時、のび太がジャイアンに勝てたのも日頃の勇気の蓄えがあったからなんです。
「ひみつ道具」は常にのび太の潜在的な優れた素質を表に出してきたのです。
「のび太」から学ぶ
ここまで、のび太がどのように成長し人生の勝ち組となったのかについて解説してきました。
私たちもこの「のび太」から学ぶべきことは多いと思います、
次からは私が本書を読んで特に学ぶべきと感じた話を「のび太」のエピソードとともに解説していきます。
「こんな話あったなあ〜」と懐かしむ気持ちで読んでみてください!
「このかぜうつします」
ある日、のび太のパパは風邪をひいてしまいながらも会社に行こうとします。そんなパパを見かねたのび太はひみつ道具「風邪をうつす機械」を使い風邪を自身で引き受けます。
するとパパは元気になるがのび太は重度の風邪になります。そこで風邪を誰かにうつすことを決意するのび太。
ちょうど、しずかちゃんが家にやってきたけど流石にしずかちゃんはダメだと考え断念。
次に出会ったのがスネ夫です。実際に風邪をうつしたもののスネ夫のパパが心配する姿を見て、再度自分が引き受けます。
最後には因縁のジャイアンにうつすため家を訪れると「のび太風邪なのか。体には気をつけて無理するなよな」となぜか優しいジャイアン。
結局のび太は誰にも風邪をうつせませんでした。
この作品からはのび太の尋常ではない優しさが受け取れます。
のび太はどんな相手も憎んだり蹴落としたりしようとはしません。
ましてやこのエピソードにもあるように相手(ジャイアン)の優しさを引きだすこともできます。
のび太は普段いじめられていても、野球など何か遊ぶ時は必ず誘われる存在です。
これはのび太の優しさがそうさせているのではないでしょうか。
みなさんも学校や職場に苦手だったり嫌いな人がいませんか?
まずは、他人からの優しさを待つより、自分から優しさを持って接してみてはどうでしょうか。
そうすれば、のび太のように誰からも愛される存在になれると思います。
「ジャイアンよい子だねんねしな」
ある日のび太はドラえもんにジャイアンとスネ夫のいじめがどうにかならないか相談します。
するとドラえもんは「君がしっかりすべき」と諭しました。
怒ったのび太はドラえもんのポケットから勝手にひみつ道具「クローン培養基」を取り出し、ジャイアンとスネ夫のクローンを作ることに。
そして、ドラえもんには黙って「素直で優しい人」になるように育て始めました。
すると2人はみるみるうちに成長し、のび太の手に負えなくなります。
結局のび太はドラえもんに助けを求めるのでした。
この作品でのび太は「今の友達と仲良くする」ではなく「友達を変えてしまう」という選択をし、思いがけない結果を招くことになります。
結局最後はドラえもんの力で2人をなかったことにしました。
みなさんも「あの人さえ変われば」と思ったりしませんか?
私も常日頃、上司に対して思っています。
ただ、この作品を通して分かる通り、自分の勝手で他人を傷つけたり不幸にする願いは決して叶いません。
まずは自分が変わることが大切だとこの作品は教えてくれました。
「のび太の鉄道模型」
のび太は正月からコツコツと鉄道模型の製作に熱中していました。
自信満々に出来上がったものをスネ夫に見せると、なんとスネ夫は逆に10倍以上の大きさの鉄道模型を自慢してきましたのです。
悔しくなったのび太はドラえもんのひみつ道具を頼りに連日熱心に製作に打ち込み、特大スケールの鉄道模型を作り上げました。
この作品でのび太はスネ夫の自慢に対して妬むということは決してせずに、自分もそれ以上のものを手にいれる努力をしようとします。
しかも決意してからのび太は最後まで挫折することなく熱心に打ち込み、最終的に素晴らしい鉄道模型を完成させました。
みなさんは他人の成果に対して「羨ましい」と思うだけで終わっていませんか?
例えば「あの人のブログは月に10万円稼いでいるからいいなあ」「あの人は仕事ができるからいいなあ」といった感じで
ただ羨ましいと思うだけでは勿体ないです。
その気持ちを行動に結びつけましょう。
何より、あなたが好きと思えることならば、きっと夢中になれるはずです。
ぜひ行動へと繋げてください!
おわりに
ここまで「のび太」の生き方から学ぶべきことについて説明してきました。
著者いわく、のび太の生き方を学ぶことについてこう言います。
どんなダメな奴でも夢が叶う、魔法の法則
私も本書を読み終えて、のび太の生き方は現代に通用しうるものだと思いました。
ぜひみなさんものび太の生き方を漫画、アニメなどを通してもっと知ってみてください!
ちなみに本書は他にも30以上のエピソードとともに解説が掲載されているので是非読んでみてください。
実際、本当に読みやすいです!