どもども!くまたんです🐻
今回は『メモの魔力』(幻冬社)についてご紹介します。
メディアでも頻繁に取り上げられており、読んだことがある人も多いと思いますので、再度分かりやすく要点にまとめていきます。
著者
SHOWROOM株式会社代表取締役社長
本書の要点
- メモは大きく2種類に分けられる。事実を記録するためのメモと「知的生産のためのメモ」であり、本書では後者の重要性が強調される。
- メモ術の基本は情報の「抽象化」から「知的生産」への変換。抽象化については「What型」「How型」「Why型」の3つの「問い」が重要。
- メモから本来自分がやりたいと考えている事柄を導き出す。自分の考えを「具体化」し「抽象化」すれば、自分のやりたいことにきっとたどり着ける。
要約
次からは各要約部分について解説していきます。
記録のためのメモ、知的生産のためのメモ
メモの中でも過去に議論した内容は単なる「ファクト(事実)」であり、重要なのはそのファクトから何をアクションするのかを考えることです。
著者はそもそも過去のファクトを思い出すことに時間を割かなくていいように、メモをとっているとのこと。
まさにメモを自分のサブの脳として活用しているのです。
またメモには2種類があり、1つは先述したファクトを記録するためのメモ。
もう1つが「知的生産のためメモ」であり、本書ではこちらが重要視されている。
アイデアを生み出すメモの書き方
本書ではメモの書き方だけでなく「メモに対するスタンス」に重きを置いています。
メモを取ることの目的を明確にし、目的を達成するために必要な情報を享受するためのアンテナを常に張り巡らせておく必要があるとのこと。
とにかく貪欲に情報を取りに行くスタンスが大切なのです。
ここから、著者のメモの方法論を紹介します。
ノートは見開きで使います。
理由としては左側に「事実」、右側に「アイデア」と分けて書くため。
こうすることでアイデアがどの事実生まれたのか一目瞭然になります。
また左側右側のページそれぞれの真ん中に一本の線を引いてください。
事実に対して思いつく課題を左側の半分に、アイデアを具体的な行動にするための方法を右側半分に書いてください。
こうすることで、各項目が結びつき、行動までの一連の流れが完成するのです。
抽象化の3類型「What」「How」「Why」
メモの根幹は「抽象化」によって、知覚した情報を知的生産につなぐことです。
抽象化において大切なことは「What型」「How型」「Why型」の3つの「問い」を活用すること
「What型」は目の前で起きたことや考え方を言語化したもの。言語化したものの特徴をもとめたものが「How型」そしてなぜヒットしたのかを考え、他に転用できないか考えるのが「Why型」です。
本書では特に「Why型」は重要であるとします。
「Why」という問いによって抽象化した内容は、転用した際の効果が大きく試してみる価値が多いにあります。
「世の中でヒットしているもの」「自分の琴線に触れるもの」「顧客からの要望」「社内で起きている問題や課題」の4項目については、常に「Why?」と問いかける習慣を持つことが重要です。
メモで自分を知る
本書で著者が伝えたいのは、メモの方法だけではありません。
「自分がやりたいこと」を明確にするべきだということです。
自分のやるべきことが分かっていなければ、どんなメモをしたって意味はないと言い切ります。
メモは「自分を知ること」つまり「自己分析」を用意にしてくれます。
自己分析によって自分のやりたいことが明確になれば、あとはそれを実行に移すだけ
迷うよりも、まずはやりたいことをはっきりさせ、行動に移すことが重要です。
まとめ
本書では、著者の「メモ」に対する考え方ついて、あらゆる角度から語られています。
要約で紹介した以外にも、「メモによって鍛えられる5つのスキル」や「4色ボールペンによる『色分け』で判断能力を上げる」などの具体的実践方法や『言葉にすることで夢は叶う』といった自己啓発的な箇所など「メモによって目的を達成したい」人にとって非常に有益な情報が盛りだくさんです。
ぜひ読んでみてださい。